採用広告は「設計」が9割。応募の数と質を両立させるデザイン思考プロセス

2026年01月23日

デザイン

「予算をかけて求人を出しているのに、応募が来ない」「面接をしても、求める人物像とズレがある」
そんな採用の悩みの多くは、設計不足が原因かもしれません。
採用広告を、単なる情報の掲示で終わらせず、自社に最適な人材を惹きつける『コミュニケーションの設計図』へと変える。応募の数と質を最大化するために必要な、デザイン思考による設計プロセスを整理します。

POINT 1

採用広告のよくある誤解

まずは、採用広告の本質を考えてみましょう。採用広告を単なる情報の掲示ではなく、自社の想いを丁寧に届けて、求職者と心を通わせるためのきっかけとして捉え直すことが大切です。

  • ● 採用広告は集客ツールではない
    多くの企業では、採用広告を“応募者数を増やすためのツール”と考えがちです。
    しかし、本来の役割は単なる集客ではなく、会社と求職者のお互いの理解を深めるためのコミュニケーションです。
  • ● 条件だけでは人は定着しない
    給与や福利厚生といった「条件」だけを前面に出して集まった人は、より良い条件を提示する他社が現れれば、すぐにそちらへ流れてしまいます。
    大切なのは「なぜこの会社で働くのか」という意味を伝えること。誰に向けて、何を、どう見せるかという設計ができていない広告は、どれだけ露出を増やしてもターゲットの心に届きません。
POINT 2

うまくいかない3つのパターン

成果が出にくい採用広告には、共通したパターンがあります。自社の状況に当てはまっていないか確認してみてください。

  • ● 誰に向けた言葉か曖昧になっている
    「やる気のある方歓迎」「アットホームな職場」といった曖昧な言葉は、結果として誰の心にも刺さりません。ターゲットが絞り込めていないため、情報が最大公約数的になり、読んだ人が「これは自分のことだ」と思えるフックが失われているのです。
  • ● 良いことしか語られていない
    メリットやポジティブな側面ばかりを強調し、仕事の厳しさや直面する壁など、ネガティブな側面が隠されているケースです。リアリティのない情報は不信感に繋がるだけでなく、入社後のミスマッチ(早期離職)を招く原因になります。
  • ● 媒体ごとにメッセージがバラバラである
    求人サイト、自社サイト、SNS。 それぞれの媒体で発信しているトーンが異なると、求職者は「どんな会社なのか?」と混乱し、不信感を抱いてしまいます。ブランドイメージが分散されると、採用競合との差別化も困難になります。
POINT 3

成果につながる「設計図」を描く4ステップ

では、どのようにして、自社にマッチする人材を惹きつける「設計図」を描くのか。私たちが大切にしている4つのステップをご紹介します。

  • ● Step 1|ペルソナ(人物像)を深く定義する
    経験やスキルだけでなく、今の仕事で何に悩んでいるのか、次に何を求めているのか、といった価値観まで踏み込むことで、響く言葉が具体化されます。
  • ● Step 2|「良さ」ではなく「らしさ」を見つける
    スペック上の良さだけでなく、自社ならではのらしさを探ります。
    「なぜ、今の社員はこの仕事を続けているのか?」
    この問いへの答えにこそ、 求職者が求めているリアリティが宿ります。
  • ● Step 3|一貫した採用コンセプトを立てる
    整理した情報から軸を見つけます。これは、私たちは、こういう人と、こういう関係を築きたいという意志の表明です。この軸があることで、デザインや写真の選び方まで一貫性が生まれます。
  • ● Step 4|媒体の特性に合わせて表現を最適化する
    コンセプト(軸)は変えずに、媒体の特性に合わせて、情報の見せ方を変えることが大切です。
    • 求人媒体:多くの情報のなかで埋もれないよう、要点を簡潔に伝え、安心感を与える
    • 採用サイト:仕事の背景、企業のビジョン、成長の軌跡をストーリーで深く伝える
    • SNS:働く人の温度感や、オフィスでの日常の断片を直感的に伝える
POINT 4

自社の状況を整理する

良いクリエイティブを生むためには、判断材料が正しく揃っている必要があります。制作に着手する前に、以下のポイントを確認してみてください。

  • ● ターゲット
    求める人物像についての価値観を言語化できているか?
    単なるスキルセットではなく、「どのような困難を乗り越えてきたか」「仕事を通じて何を実現したいと考えているか」など、ターゲットの志向性までを明確な言葉として落とし込むことが第一歩です。
  • ● らしさ
    プラス面だけでなく、仕事の大変な側面まで把握できているか?
    自社の魅力(光)を照らすには、その裏側にある大変さ(影)もセットで伝える必要があります。どんな課題に直面し、それをどう乗り越えているかという事実が、求人の説得力を強めます。
  • ● コンセプト
    採用活動全体の軸が、社内の共通認識になっているか?
    経営層、現場の面接官、広報担当。それぞれが抱く求める人物像がバラバラでは一貫した発信はできません。言語化されたコンセプトが、社内全員の合意として成立しているかが重要です。
  • ● 媒体の役割
    媒体ごとの役割を理解し、それぞれの最適な方法で情報を掲載できているか?
    「求人票のコピペ」では効果は半減します。求職者がその媒体を見るタイミングまでを考え、情報の優先順位を整理できているかを見直しましょう。
  • ● 信頼性
    言葉だけでなく、写真や動画で本当の姿を映せているか?
    どんな言葉も、実際に議論している社員の真剣な眼差しや、笑顔の動画の説得力には敵いません。きれいな言葉で飾るのではなく、ありのままの現場を視覚的に提示できているかが信頼の鍵となります。

株式会社ARTBOARD

私たちは、単にきれいな広告をつくる会社ではありません。企業の“らしさ”を言語化し、理想の採用を実現するための設計図を描くこと。
そして、それをWEBや動画、パンフレットへと一貫したデザインで展開すること。私たちは採用のコミュニケーションをトータルでデザインしています。
「自社の魅力をうまく言葉で表現できない」「設計から一緒に考えてほしい」 という方は、ぜひ一度ご相談ください。

制作事例|Zoho Japan様 採用サイトリニューアル
コンセプト設計から取材・インタビュー、撮影、デザイン、CMS構築までをトータルにプロデュース。企業の魅力や働く人の想いが伝わる構成にリニューアルしました。リニューアル後は、応募者からのエンゲージメントが向上。採用の「数」と「質」の両面で確かな成果を生み出し、クライアント様からも高い評価をいただいています。

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