AIでデザインできる時代に、デザイナーがデザインする価値とは

2026年07月22日

デザイン


AIを使えば誰でもデザインできる時代に、デザイナーに依頼する意味はあるのでしょうか。
デザインは見た目を整えるだけの作業ではありません。AIで生成したデザインの良し悪しや、ターゲットの行動につながる導線ができているのか、その見極めができないままでは、凡庸なデザインに落ち着いてしまいます。
ありきたりなデザインで終わらせないために、AIでは再現できない、デザイナーがデザインする価値についてみていきます。

課題

AIの活用で、没個性化していくデザイン

AIを使えば、誰でもデザインを作れることが当たり前の時代になりました。その手軽さの裏側で、AIが出したデザインが没個性化していくことの課題を考えます。

  • ● なんとなくで、良いデザインだと判断する
    AIで生成したから良いデザインだと、明確な理由なく採用していませんか。AIが出すデザインは、淡いグラデーションの背景や太字の見出し、余白を広く取ったレイアウトなど、一見悪くないように見えます。ですが、何が良くて何が悪いのか、その判断基準がないままでは、意味のあるデザインにはなりません。
  • ● 曖昧なプロンプトで、指示を出している
    AIに投げる指示が「かっこいいバナーを作って」といった曖昧なものになっていませんか。誰に何を伝えたいのか、見た人にどう動いてほしいのかを言葉にしないまま指示を出すと、AIはその曖昧さに応じた当たり障りのないデザインしか返してきません。
  • ● 生成したデザインを、作り直さない
    AIに案を出してもらった時点で、比較や作り直しをせずに採用していませんか。壁打ちや問い直しを重ねながら、狙った方向性へ近づいていく過程を飛ばしてしまうと、見た目は整っていても、伝えたいことが伝わらないデザインになってしまいます。
原因

AIが生み出すデザインの、良し悪しがわからない

では、なぜAIが出したデザインをそのまま採用してしまうのか。それはAIではなく、判断する人間側に知識や経験が足りていないことに原因があります。

  • ● 知識量の少なさから、判断の軸を持てない
    AIが出したデザインの、どこが良くてどこが悪いのかを判断するには、色彩や構図、タイポグラフィに関する知識の蓄積が必要です。その蓄積が少ないと、AIが出した案を評価する軸を持てず、整って見えるという理由だけで良いデザインだと判断してしまいます。
  • ● プロンプトに、体験価値を組み込めない
    デザインを見た人にどう感じてほしいのか、次にどんな行動をとってほしいのか。こうした体験価値の設計がなければ、AIに渡すプロンプトは曖昧なものになります。それは、AIの性能の問題ではなく、人間側が体験を組み立てた経験の有無によるところが大きいのです。
  • ● デザインする過程の、試行錯誤がわからない
    日常で目にするデザインは、すでにOKサインが出た完成形ばかりです。そこに至るまでどんな修正や問い直しがあったのかは見えません。その試行錯誤こそが、なぜこのデザインなのかを練り込む工程であり、その過程を知らないままでは、そこに込めるべき想いまで辿りつかなくなります。
答え

デザイナーだからこそ、生み出せる価値

AIを使って誰でもデザインが生み出せる時代に、デザイナーが生み出すデザインの価値。それは、これまで年月をかけて積み重ねてきた経験と知識そのものにあります。

  • ● 体験して蓄えた知識を、判断の軸にできる
    デザイナーは、多くのデザインに触れ、自ら試行錯誤を繰り返し、良し悪しを判断する経験を積み重ねています。その蓄積があるからこそ、AIが出した案に対しても、何を残し、何を変えるべきかを判断できます。知識のストックは、AIをツールとして使いこなすための土台になります。
  • ● 仕掛けや構造を、体験価値に変換できる
    優れたデザインには、視線の流れや余白の使い方、色の対比といった仕掛けがあります。デザイナーはこうした構造がどう人の心に届くのかを、体感として知っています。だからこそ、ターゲットがどのように感じて動くかまで見据えた体験価値を、デザインの中に組み込むことができます。
  • ● 見た目だけでなく、想いや未来もデザインできる
    デザイナーは見た目を整えるだけでなく、なぜそのデザインが必要なのか、それを通じてどんな未来を描きたいのかという想いから制作に入ります。担当者の事業への理解や、ターゲットに届けたい変化まで踏み込んでいくからこそ、意図を持ったデザインを生み出せるのです。

株式会社ARTBOARD

アートボードは、デザインを見た目を整えるだけの作業として捉えていません。誰に何を伝えるのか、ターゲットにどんな体験をしてほしいのかという設計から考えています。
私たちは、お客様の想いや描く未来をもとに、AIでは再現できない意図を持ったデザインを制作します。
納品して終わりではなく、お客様の反応や運用状況を踏まえて次の改善につなげていく。そんな伴走者でありたいと考えています。

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