2017年10月5日

アートボード in 大分県

ARTBOARD in OITA

 

はじめに

 

2017年9月、私たちは株式会社LIGが主宰する、「どこでもオフィス〜大分編〜」の企画に参加してきました。 内容は、地方創生を目指して活動している大分県の地域職員の方々や、一般参加の方々と一緒に、大分県の魅力を体験するというものでした。 その中で私たちが感じた事や、地方創生についてどう考えたのか、旅のエピソードを交えながらお伝えします。

 

 

 

ドローンを大分で飛ばそう。

 

今年の7月に思い切ってドローンを購入。 上空からの映像をテーマに仕事をしていこうと新たな方針を決めたところでした。大空を優雅に飛ぶ鳥の視点を取り入れようという試みです。 そんな折、社内の一人が縁あって「どこでもオフィス〜大分編〜」の存在を知ったのです。 東京ではドローンを飛ばすことがなかなかできません。大分県でなら比較的自由に飛ばすことができます。 まずは大分県で撮影することで、これからドローンを使って映像をつくるきっかけになるのではないか。 そんなことを考え、企画に参加し、このページ上にある動画は作られました。 ですが、どこでもオフィスに参加した決め手はドローンとは違う部分にありました。

 

カギは地方にある。

 

大分県に実際に行くこと。 その決め手は、地域の文化を体験できるところにありました。 私たちが対峙する業務の多くは広告やウェブサイトです。 もちろん民間企業の課題解決は社会を良くしていくことにつながります。 ですが、もっと大きな枠組みの「地域」から考えることもひとつの方法ではないでしょうか。 地域の課題をデザインやコピーなどで解決することができれば、社会を良くすることに直結します。 「どこでもオフィス〜大分編〜」にはそんな私たちの悩みのヒントがあるのではないか。 今後、地域レベルで解決していくような仕事にもいい刺激になるのではないか。 胸を借りるつもりで学ばせてもらおう、私たちは参加を決めました。

 

 

 

実際に行く、見る、聞く

 

豊後大野市でだんご汁体験。だんご汁とは、大分県の郷土料理です。 具体的には、だんごや野菜を煮てつくる、味噌仕立ての汁もののことです。 使用するのは写真にあるような大きな鍋。 参加者みんなでだんごをこねて作るだんご汁はとても美味しく、大分県の恵がギュッと詰まっていました。 だんご汁作りを指導してくださった地域の方々は、とてもいきいきしていて、 だんごを作る手際はまさに職人技。

 

 

1400万年前から続く大自然。滞迫峡は、豊後大野市にある渓谷です。 そこには、9万年前の阿蘇溶結凝灰岩やそれよりはるかに古い約1400万年前の祖母山火山岩類があり、長い歴史と美しさを感じることができます。 この渓谷のそばを移動していると道路を清掃する役場の方がいました。 自然が綺麗でありつづけるためには、誰かの仕事があるのだと気付かされます。

 

 

長湯温泉は炭酸泉により、体が二酸化炭素に包まれることによる保温効果が認められています。 「日本一は、世界一。」のコピーが刺繍された揃いのシャツを着ている温泉職員の方々はどこか誇らしげ。 聞いてみると長湯温泉は炭酸泉の数が、日本一であり、世界一であるとのこと。 実際に温泉に入ってみると、確かに暖かい。出てからも暖かい。秋も本格的になってきたこの季節に、温泉県大分の力を見ました。

 

 

宿泊は、LAMP豊後大野というゲストハウスでお世話になりました。 祖母山の麓にあるこの施設は、星空が綺麗な場所でした。 キャンプファイアを囲み、参加者のみなさんと語り合いました。 それぞれの考えや、抱える悩みは多様で、多くの刺激を受けました。 「火は飽きない。形が変わり続けるから」参加者の一人が呟くと、全員が黙ったのです。 それは満天の星空の下、火を中心に参加者の気持ちが丸い輪のように繋がった瞬間でした。 大分県豊後大野市という地方に集まって様々な体験をし、様々な考えに触れ、変化していく。 この旅を表すかのような言葉だったのです。

 

 

旅を終えて

 

大分県での二日間を通して、一人一人の人間が社会や物事を動かしていることを実感しました。 印象的なエピソードを一つご紹介します。株式会社LIGは大分県での地方創生を行うために、スタッフを派遣しています。 大分県に派遣されたスタッフは、LIGの一員としてだけではなく、地域の一員として活躍していました。 LAMPというゲストハウスの支配人として、その土地の人々や大自然と共に毎日を過ごしています。 話を伺うと、自治体の方々や地域の方々とのコミュニケーションを大切にしているとのこと。 大分県の外からきた人間としての思いやりや気遣いが感じられました。人と人の関係性が、仕事を生み、地域を良くしていきます。 この姿勢を学んで、私たちも地域にとってどうあるべきか。 デザイン事務所としてできることは何かを問い直すことで、社会を良くする一助を担っていければと思います。